40歳からのブログ SWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。いわゆる雑記。

精神障害を抱えながらも就労支援うけながら母と暮らすが母が認知症と診断されたときの介護保険導入の説明例

以下、レポート練習(転用禁止)。自身の学習のために記述。

事例:A男(精神障害を抱えながらも就労支援うけながら母と二人暮らし)、母(認知症診断)。ソーシャルワーカーがどのようにA男に母の介護申請について説明するか

 

これからお母さんの介護保険の申請を一緒に行っていきたいと思います。

まずは、お母さんの病気について少しおさらいしてみましょう。お母さんの病名はアルツハイマー型認知症です。この病気は、どんどん進行していくという特徴を持っています。歳をとったから起こる物忘れとは違うことを覚えておきましょう。

これからこの病気がどういった障害をもつのかをお伝えします。

まず、記銘力障害といって少し前のことが思い出せないということがあります。逆に昔のことは覚えていたりすることもあるので、A男さんが楽しかった昔の思い出を話すことができるかもしれません。

次に見当識障害というものもあります。食べたご飯を食べていないと言ったり本当に食べていないと何度も食べたりすることがあるかもしれませんが、これは病気のせいです。ここがどこだかわからなくなることもあります。人の名前と顔がわからないということもあります。

あまり不安が続いたりすると、夜眠れなくなったり、家の中などウロウロしてしまうこともあるかもしれません。ものとられ妄想といって、「お財布を盗まれた!」と言い始める方もいらっしゃいます。人それぞれの症状もありますから今までお話ししたことすべてがお母さんに起こるわけではありません。

私達からみると不思議に思ったり、腹を立ててしまうことがあるかもしれません。でも、そうした行動を起こす病気だということを私たちが理解して、付き合っていきたいと思います。A男さんも協力していただけますか?ここまででわからないというところはありますか?

そこで、お母さんとの接し方を一緒に考えてみましょう。

誰もがそうかもしれませんが、その人の持っている自尊心を傷つけないようにしましょう。否定・訂正、説得をしたり、怒ったりはしないようにしましょう。無理にこちらの意思を通そうとすると余計頑固になってしまうかもしれません。

お母さんの世界に可能であれが合わせましょう。そして温かみのある言動で接し、相手のペースに合わせるということは普段の生活でも必要かもしれません。お母さんができることは遠回りでもお母さんにしてもらいましょう。また、何かを伝える時は、複雑な文章はさけて、一文でひとつのことを伝えましょう。身振り手振りを加えてもいいと思います。

A男さんは作業所でも信頼が厚く、今まで十分がんばってきました。A男さんが一人でお母さんの介護をがんばってしまうことがとても心配です。あまりがんばらずに済むようにそのために介護保険の申請を行っていきます。今後、病院にかかることもありますが、医学的なことは先生に質問したり、介護保険の利用が可能になったら介護のプロのケアマネジャーさんが一緒に相談にのってくれます。相談したり頼ったりするところはちゃんとあるし増えていきますから心配ができたら一人で抱え込むことはしないで一緒に進んでいきましょう。

 

【参考文献】

介護福祉士養成講座編集委員会=編集 『新・介護福祉士養成講座 12 認知症の理解 第2版』(2013年)

北島 英治 (編集), 副田 あけみ (編集), 高橋 重宏 (編集), 渡部 律子 (編集) 『ソーシャルワーク実践の基礎理論 改訂版 (社会福祉基礎シリーズ 2巻)』(2010年)