40歳からのブログ SWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。いわゆる雑記。

心理診断法について ロールシャッハ検査

ロールシャッハ検査とは

TATとともに広く使用されてきた投影法の人格検査である。

「偶然にできたインクのシミ」を被験者にみせて何に見えるか。それに対する被験者の意味づけの過程や反応内容を手掛かりに、人格アセスメントしようとするものである。

1921年にロールシャッハによって考案され、多くの研究者によって研究が進められてきたが、この発展には、ペックとクロッパー両人の貢献によるところが多い。

刺激図版のあいまいさと検査構造が構造化されていない、質問紙にみられる操作が入りにくく無意識の側面が現れやすいこと、人格の構造的力動的な面をとらえるのに優れている、優れた分類体系をもち、数量化、客観化の試みがなされていることであり、このため、他の研究者の資料と比較検討が容易である、といった特徴があげられる。

日本では、1940年ごろ適用と研究が盛んであったが現行ではクロッパーの技法に準じた「片口法」を中心に考える。

検査内容は、1)自由反応段階、2)質疑段階、3)限界吟味段階の3段階からなる。

  1. 自由反応段階では、インクのしみの描かれた10枚の図版を順に提示する。被験者の自由にさせ、質問にもすべて自由であることから「好きなようにしていい」と答える。反応時間や態度表情なども記録する。
  2. 質疑段階では、被験者の見たまま、思ったままを理解するために行う。必要以上の質問はさける。
  3. 限界吟味段階では、疑問のままに残された点について検査者が直接的、指示的な質問をして確かめる。必要に応じて省略も可能である。

結果の分析

1)形式分析、2)内容分析、3) 継列分析の結果を総合してすすめられる。

1)形式分析では、反応数、反応時間、反応領域、反応決定因、反応内容、形態水準などがどのような特徴を示しているかをみる。形式分析が量的側面を扱っているのに対し、2)内容分析は、質的側面に注目する。10枚の図版には、有彩無彩、色彩ショック、濃淡ショック、P反応の生じやすいものがあり、3) 継列分析では、10枚の図版での反応の流れを継列的に検討する。

相互の関連性やその意味、全体的なテーマなどが明確になってくる。 このところ比較的習得が容易で国際的・統計的に比較検討しやすいエクスナーによる包括システムが台頭しており世界共通語になりつつある。